賢く生きる

【完全保存版】武井壮の『大人の育て方』大人の学校より【全文書き出し】

こんにちは。篠原ケンタ(@haruhitoPG)です!

皆さんはこの武井壮さんのオトナの育て方をご存知でしょうか?

TBSテレビで2015年11月に放送された『オトナの!』の企画『オトナの学校』の5限目の授業の講師を務めたのが武井壮さん。

この動画が放送されてからとても話題になり、武井壮さんがここまで成功してきた理由が分かる講義でもあり、無料でこのような講義を聴けるのはスゴイ!と思える内容です。

男の子くん
男の子くん
みんな武井壮さんのこの講義を絶賛してるんだね!一体どんな講義なのかスゴく興味が湧いてきたよ!
元の動画はこちら

武井壮(たけいそう)

  • 陸上10種競技の元日本チャンピオン。
  • 2015年度『世界マスターズ陸上競技選手権』優勝。
  • 地上最強の『百獣の王』を目指す男。

武井壮の『オトナの育て方』

今回のテーマについて

なんだか最近世の中を見てますと、“大人と子供が逆転してんじゃないかな”ってそんな風に見えるんですね。子供たちは自分の好きなことを楽しくやって、でもなんか大人たちはお仕事を我慢して頑張ってたりとか、『なんか世の中つまらないな。』なんて言ってたりみたいな。

“これ”ってなんか僕はおかしいんじゃないかなってちょっと思ってるんですけども。

今回の僕のお話のテーマなんですけども、『大人の育て方なんていうちょっと偉そうなタイトルになっちゃってるんですけども。

どうやって生きていくのが『大人のあるべき姿』なのかなって、最近芸能界に来させて頂いて考えることが多くなったので、そのあたりをほんの少しだけ今日は皆さんと一緒にお話ししていけたら嬉しいななんて思ってるんですけども。

僕は今もう42歳でですね。今日も短パンはいてるんですけども、まだまだちょっと大人になり切れてないなと思う部分がすごくたくさんあるんですけども。

動物の倒し方喋ってたりとかね、ジャングル行ってサバイバルやってたりとか、なんかスゴイ子供っぽいお仕事にさせてもらってるんですけども、今させてもらってるお仕事はすごくどれも僕の大好きなことでですね、今は最高の毎日を過ごしてるんですけども。

武井壮の幼少期のエピソード

僕の幼少期のお話をちょっとさせて頂きますとですね、家族と縁がない家庭に育ったもんで、まず母親がいなくて、で父親はいたんですけども、ちょっとワイルドな父親で他に家庭を持ってまして、兄と二人兄弟だったんですけども、なかなか一緒に住むことができなくて子供の頃から子供だけで暮らしていたんですね。

で僕らは子供の頃、『なんとかして学校に行かなきゃいけない』とか、毎日学校に行くのに洗濯炊事とか『全部自分たちでやんなきゃいけない』ってことで、

それが当たり前の育ちだったので、当時はたいして『しんどいな。』とかまあそんなには感じなかったんですけど、『なんで他の家にはお父さんお母さんいるのにうちにはいないの?』みたいなぐらいは感じていたんですよ。

だけど、学校も行きたかったし、なんかスポーツもやりたかったし、なんか頑張って学校に行きたいってことで、僕、お金が無かったから私立の学校に入って成績が1番だと学費も入学金も全部免除だよっていう学校を探して入って、6年間全部タダにすることができたんですね。

でも、そのときって別に僕が勉強ができたわけでも、したかったわけでもなんでもなくて、『もうやんなきゃ学校にいけない。』って状況だったんですよ。

だから、しょうがなく授業を真剣に一番前の席で受けて、とりあえず教科書一学期目にもらったら全部先に読んじゃうっていうね。

向上心があったわけでも向学心があったわけでもなんでもなくて、それをしないと学校にいけないっていう“強制”だったんですね。

まあ社会人の人が『会社に行かなきゃいけない。』とか『毎日会社に朝から晩までいかなきゃいけない。』みたいなのと同じような感覚で子供の頃過ごしていたんじゃないかなと思うんですけど…。

大好きなことだけで生きていきたい。

今はね、芸能生活させて頂いて、収入とかもかなりいやらしい話ですけども、かなり大人になってきましてですね(笑)

アスリート時代陸上とか僕日本チャンピオンになってるんですけど、ぶっちゃけ収入なんか100万あるかないかとか、多い年で200何十万とかそんなもんだったんですけど、今ちょっと二桁くらい上がってるんですよね…。

すいませんね、なんかね。ドン引きしちゃう方もいらっしゃるかもしれないんですけども(笑)。

僕、もうスポーツで生きていこうと、身体能力とかそういったことで自分は『社会から逃げきってやろう。』と思った時期があったんですね。

それは大体、小学校4年生から5年生くらいの時だったんですけど。

ただね、やっぱり日本の社会って意外と厳しくてそういった遊びみたいなことやスポーツみたいなことで人生をやってこうっていうと、『そんな甘かないよ』ってのが大半の見方なんですよ。

ほとんどの人が失敗しますし、大学くらいまですごいスポーツをやるんですけど、なかなか上手くいかない。みたいな現状がスポーツ界の現状でございまして…。

『でも失敗したくないわけですよ。』

こんなに子供の時に、あの好きでもない勉強を頑張って、一生懸命トップ立ってやってんだから、大人になったら大好きなことだけで生きていきたい』って欲がすごい強かったんで、

なんとか成功してやろうと思って…。

スポーツを極めるのはギャンブルだ。

例えばね、スポーツする、したいと思ってる一人の子供がいて、〇くらいの能力を持っていたとします、この中の線の長さていうのは基本的に同じだと思ってください。

『一人の子供の能力を図で表したモノ』

例えば1年トレーニングして、能力が伸びた。例えば、筋力が強くなったとかそういったことが起きた場合は、線が大きくなると思って下さいね。

でも、そうじゃない場合、例えば野球をやります。で野球の練習を猛烈にしますと。

バッティング練習バキバキ何千球も打って素振りしてそのバッティングの能力を高めたとします。

したらその状態ってこの〇の同じ子がやった場合どうなるかって言ったら、この〇の能力が縦に伸びるんですね。

『一つの何かを極めた人の能力図(左の図)』

一つの業界で何か頑張るってことはそれを縦にすごいトンガリを高くして伸ばしていくって事なんですね。

で、この高く伸びた状態が、すごい技術の高いのアスリートってことなんですよ。

陸上選手とかもそうですけど、例えば100m走を10秒で走れるなんて人は、この能力がもう線みたいになって、ほとんど横幅が無いような。こんな状態でもうトンガリができちゃってると、だけでもこの状態って自分の能力がこの内側なんで、隣いったらもうド素人なんですよ。

『横幅が限りなく狭いアスリートの能力図』

だから多くのアスリートとか学生さんたちがスゴイ一生懸命、スポーツ10年間頑張ったんだけど、大学卒業するときに、その先お金をもらってプロとしてスポーツ選手で活動をすることがほとんどの選手ができないっていうのが現状なんですよ。

ホントにギャンブルなんですよ。

思った通りに動かせていなかった。

自分なりにそれから脱却するためにどんなトレーニングしたらいいのかいろいろ考えたんですよ。

でもそこに至るには、いろいろ道のりがあるんですけど、僕小学校5年生のときに、校庭で友達と野球をやっていて、あれ?って、『毎打席ホームランを打ちたいのに打てないや。』って思った時があるんですよ。

これって『すごく不思議だな』って思ったんです。

ここに、水(ペットボトルに入った)があるんですけど、『飲みたいな。』と思って飲めなかったことなんて一度もないんですよ。

『水はいつでも口に入れて飲めた。』

でも、同じことなんですよ。

自分の頭の中で『飲みたい!』『○○をしたい!』って思ってこれは出来るのに、

なんで『ホームラン打ちたい!』は出来ないんだろうってもう不思議でしょうがなくて、体育の先生から体育大のお兄さんから全員大人に聞きまくったんですよ。

なんでこれ打てないんですか?って。したら誰も答えがわからないんですよ。

野球選手だって打てないんだから、トップクラスの人だって打てないんだから、それはそういうものなんだよ。って言っちゃうわけですよ。

じゃあ偶然なの?って聞くんですよ、ホームランって。

『いや、偶然ていうとそれに向けてすごい練習してその能力を伸ばしたら打てる確率がちょっと上がるんだよね。』なんて答えなんですよ。

そんな偶然でしか上手くいかないものにこれから先10年懸けなきゃいけないってのがすごい心もとなかったんですね。

じゃあ何したらいいかって考えたんだけど、なかなか思いつかなくて…。

そんなときに、うちのワイルドなお父ちゃんが当時のビデオカメラを買って俺の家に持ってきたんです。で、俺がキャッチボールしているのとかを撮りだしたら、全然違うことをやっていたんですよ、俺。

そのとき、西部ライオンズのファンだったんで、西武ライオンズのピッチャーの真似して投げてたのに、フォームが全然違うわけですよ。

それで、なるほどと。

俺が『○○したい!』と思ってできるのは目に見えているものを自分の体とかに運ぶことだけしかないんだ。と

見て触ることしかない。

例えば、投げるっていったら手はもう見えてないわけですよ。ボールを持っている手は。

『ボールを投げる時視界から手は外れている。』

だからここはもう思った通りじゃないんだと。

自分の視界から外れたところとか、足なんか特にそうですけど、普段足見て行動する人いないじゃないですか。野球やるときに、玉を見て投げる人なんていないじゃないですか。

それが原因だったんですね。俺は頭の中で、思った通りに動いてるつもりなだけで、思った通りに動いてなかったわけですよ。

あーっと。

このままスポーツやってたらまさにさっきの棒の状態になっちゃうと…。

スポーツのトレーニング理論

でも僕の能力はそんなものだったので、まず先に何をしようと思ったかと言うと、『自分の体を思った通りに動かせる練習をしてからスポーツやろう』と思ったんですね。

真っ直ぐ横に腕をあげましょうって、言ったときに、最初やってみたら上に上がっちゃったんです。肩よりも手が高いところに、パって目を開けたら『うわっ!』と。

真っ直ぐだと思ってるのに上に上がっていると。

『見えてないところは腕を真っ直ぐに上げることもできない俺なんだと。』と思ったんですよ。

そこからもう毎日ですよ。いろんな角度に腕を上げて、全部繋がっていて、体の事って。

例えば真横っていうのがわかっていると。真横のコツなんですけど、中指の指先を一番肩から遠くにすると真ん中になりやすい。

遠いところに挙げる時ってのは意外と平行だったりするんですね。

真っ直ぐよりちょっと上、ちょっと下もわかるんですよ。

で、その感覚があると、真上がわかったら真上よりちょっと外、ちょっと内もわかるんですよ。

で、自分の体が大体その辺にある感覚を、ゼロの時より明らかにハッキリわかるようになってくるんですよ。

それを僕、全部の関節でいろいろ段々やっていって、まず写真とかを見るとその自分の体をその形にする能力だけは他のどの選手よりも、1ヵ月もやれば絶対能力は高くなるんですね。

大体のことはそうなんですけど、自分たちが今全く知らないことをぶっちゃけ1ヵ月本気になって全部調べたら、自分の周りの人間より大体のことは全部一番詳しくなりますから。

実際に、僕自身、武井壮なんですけども、大学時代に出会った陸上競技で、僕は、こういう能力を段々高めていって、いろんな勉強をして大体2年半ぐらいで、陸上の10種競技の日本チャンピオンになれたんですよ。

物事の価値を生むのは人が求める数だ

日本チャンピオンに今度なってみたら、陸上の十種競技なんてほとんどの人は知らないでしょ。

でも、自分はすごい価値のあるものだと思っていたんですね。

日本選手権っていう大会で、格式があって、80何回行われていて、それで勝つと日本の王者となると、その業界で。

ただ、一歩外に出てみたら『誰もお前らのやってきたことなんか知らねえよ。』ってのが現状だったんですよ。

それでお金を稼ぐとか、経済価値を生むってことが全くできなかったんですね。

おいちょっと待ってくれと。やってもうたと。思ったんですよ。

で、そっからちょっとずつ勉強するんですよね。

世の中で、何か価値のあるものっていうのはどういうものなんだろうと。

ゴルフに行ったんですけど、まあ1年くらいで、すぐパープレで回るようになって、いやぁー才能あるなって。

このまま飯食っていけるんじゃないかって思ったけど、パープレで周る奴なんて150万人~200万人いて、さらにその上にごっそりプロの選手たちがいて。みたいな。

『いやぁ…これ、このままプロになっても飯食えんな…。』とか。

そんな時期をまあ散々過ごしてですね、もう30歳ぐらいになっちゃったんですね。

そんなころに、ちょっと衝撃的な出来事がございまして、ご存知かもしれませんが、僕8年間家が無かったと、31歳~39歳まで家が無かったんですけども。

これには理由がありまして、僕がもがいていた時期に、ある芸能人の方、芸人さんと出会って一緒にご飯食べさせてもらったり、野球を一緒にやったりするようになり始めたんですよ。

そこから、いろんな芸能界の人脈が広がっていってですね。

段々といろんなものが見えてきて、その人たちにくっついていくと、『あっ!○○さんだ!」って周りの人が笑顔になっていくんですよ。

で、その人たちがテーブルについて話し出すと、みんな笑い出したりとか、笑顔になったりするわけですよ。

これが俺は衝撃的でですね。

この人たちは俺が欲しいものを持ってると。魔法使いじゃないですかと。

その頃は、歌手の森山直太朗さんとか、ピエール瀧さんのようないろんな人と出会ってるんですけども、その人たちもライブに行ったら、歌うだけで5千人、1万人の人たちが泣いたり、喜んだりしだすわけです。

『あぁー!。と」「なるほど!と。」

俺になくて、この人たちにあるものは“コレ”なんだな』っていうのにちょっとずつ気づき始めるんですね。

物事って何が価値を生むかって言ったらやっぱり『人が求める数』なんですよね。

スポーツのクオリティって自分でいうのもなんですけど、ある程度高いモノだと思うんです。

各分野で日本一を取れる能力もありましたし、クオリティ自体はすごく高いモノがあるんですけども、“価値”が無いと。

なぜなら、それを求めている数がスゴイ少なかったからなんですね。

例えば、世界で最高品質の何か商品を作りましたと。それは明らかに地球上で最高の品質のモノなんです。

だけれど、誰にも告知していないんで、一つも売れていません。

これって社会的価値ありますか?

ないですよね。

一方、世界で10番目くらいのモノなんだけれども、世界中の人が使ってて、世界中の人が欲しがってて、1年に10億個売れます。

これってすごい経済価値を生みますよね?

それが社会的な価値だと思うんですね。

では、陸上競技を見てみましょうか、陸上競技って世界中で誰もが知っているメジャースポーツなんですよ。

だけど、日本の陸上競技ってどうなっているのかと言うと、例えば、陸上競技にはいろんな種目があるんで、大体25種目だとしましょう。

しかも、女子もあるから全部で50種目あるわけです。

日本選手権は大体日本で50人くらいはこの大会に出場するわけです。

ということは、日本最高峰の大会に出場する選手が2500人いるってことなんですね。

そして、国立競技場は満席で5万人くらい。

だとすると、2500人の選手たちが5万人を生むには一人の選手がたった20人呼べば5万人になって満席になるんですよ。

でも、陸上の日本選手権は満席になってるのを俺は見たことないです。一度も。

2500人のその道のトップの選手たちが争う、年に1回しかない大会を見に行きたいと思って足を運ぶ人はぶっちゃけ1万人いるかいないかなんですよ。

ってことは、一人に対して20人の価値すらも生めてないてことなんですよ。

これが今のスポーツ界の現状です。

スポーツにおける本当のジュニア教育

最近ね、僕はすごく違和感があるんです。他のスポーツ界に関してジュニアの教育しましょうって言うじゃないですか。

確かに、ジュニア育成を始めての日本のスポーツのレベルは平均的に上がったと思います。

トップ選手みたいな錦織圭君とか、石川遼君とか、松山英樹君だったりとかいろんなトップ選手が生まれましたけど、

そうじゃない、成功していない選手が輪をかけてさらに増えているわけです。

何で成功しないかと言ったら“誰も見たくないから”なんです。

そして、ほとんどのスポーツ選手がプロになれない理由が“ココ”なんですよ。

お客さんを呼べない。

でももし、この選手が一人100人呼べたら。

25万人が見に行きたいって思ってるって事になるわけですよ、そしたら5万人入るスタジアムのチケットは即日完売ですよ。

僕は、“コレ”を増やすことが価値だと思うんですけども、

そういったことを全く分からない子供の頃のうちに、自分の親として携わってきたスポーツだったり、自分の好きものだったりを子供にやらせて、子供は大人になったら自分のやっているこのスポーツがどういうものになるのか、自分が社会的価値を生めるのかどうかもわからない波の中に放り出されて。

で、しかも自分の思った通りに動かない体を使って、毎日うまくいくかどうかわからない確率でスポーツをやって、トップになれるかどうかを競わなきゃいけないわけです。

僕は今のスポーツのジュニア育成の形ってのは中途半端なアスリートを育てちゃうような現実だと思うんですね。

これってすごくもったいないなと。

もし、僕が親だったら、まず高校くらいからインドに行かせます。

インドって本当に数学がすごい発達してるんですよ。

シンプルな考え方で、パソコンを使うのに必要な二進法とか、そういったものがふんだんに取り込まれた数学の教育を行っていて、しかも英語とヒンディーの2つの共通言語になってまして、

アメリカのシリコンバレーとかに行くと、エンジニアさんとかほとんどインド人だったりするんですよ。

だから、インドはこれから競争率が上がるんじゃないかなって。

この辺の教育を若いうちに受けさせておきたいなと。

したらパソコン使って自分でビジネス始められるぐらいの能力は高校卒業するくらいには身につけてほしいななんて。

でここで、スポーツもなんとか受けさせたいなと、僕が教え込んだ能力で。

クリケット始めようと思ってるんですよ。

『世界で2番目に球技人口が多いクリケットについて』

クリケットって世界で2番目に競技人口の多いスポーツなんですよ。

クリケットで一番稼ぐ人の年俸をご存知ですか?

27億なんですよ。

そんなこと知らないでしょ。

プロ野球の比じゃないんですよ。

なんでかっていったら、単純な話なんですけど、インドの人口って12億人いるんですよ。日本の約10倍です。

当たり前ですけど、人口が多ければ、企業が投資する価値があるってことなんですよ。

で、クリケットってインドでは国技みたいになってて、空港とか町中のビジョン全部クリケットを放送してるんですよ。

だからクリケットの選手はホントに町中の誰でも知っていて、クリケットのチャンピオンシップなんかもうインド人はほとんど見る。視聴率を80%を超えるんですよ。

それをしかもまる2日間ずーっとやるんですよ。試合が終わらないんで。

そこに企業が協賛して、自分の企業の名前を12億人にPRできるわけですよ。

広告の効果が抜群に高いんです。

でもこんなこと全く勉強しないし、知らないでしょ。

もし、大人たちがこういうことをきちんとわかってて、子供の10年間をギャンブルにしないために、思った通りに動く体の使い方を教えてあげることや、自分のやっているスポーツがどういう経済的な価値、社会的な価値を持っているのかを2時間でも3時間でも研究した親がいますかってこと。

将来このスポーツでこの立場に行けば、こんな社会的価値が手に入るってことをもし大人が教えられて、それを子供と共有出来たのなら、それがホントのジュニア教育だと僕は思うんです。

その商品の価値=クオリティじゃない。

僕は、エンターテイナーの方に出会って、その人たちが出会う人出会う人を笑顔にしていくのを見て、こういうことだなと。

人が求めてるって、こういうことなんじゃないかなって思って、そこから自分が成功したいって思ってただけでやっていたスポーツを変えてみたんです。

世の中の人が、僕を彼らみたいに楽しみに見てくれる人になれないかなって思いだしたんですね。

そこからいろんなことが変わってきまして、

今までの僕は、自分がチャンピオンになりたい、成功したい、お金持ちになりたい、強くなりたいって思いでトレーニングして試合に出てましたけど。

それも自分のためだったんですね。自分が有名になるために。

でも、そうじゃないと。

この人の価値は、自分が芸能人としていることじゃなくて、いることで周りの人が笑顔になったり、元気になったりしていることがこの人達の価値だと。

その人たちのライブとかを観ていくうちにね。

だからその商品の価値や人の価値というのはそのクオリティじゃないんですよね。

スポーツのクオリティでもなければ、その商品のクオリティでもなければ、トークの面白さだけでもないんですよ。

それを見て、喜んでくれる人の数だってことに30歳くらいの時、気づいてその活動を始めたんですね。

でも、僕には人を楽しませるトークの技術もなにもなかったんですよ。

だからその日から家を借りるのをやめて、西麻布の芸人さんが集まるバーに行き、自分の洋服とかカバンとかにICレコーダーを仕込んで、皆さんのトークで笑いが起きたところを全部編集して、繋いだCDを車の中で流して一人でずっと聴いたんですよ。

8年掛かりました。

8年間ずっとその人たちのおしゃべりの感じとか間を全部真似して車の中で、一言たがわず喋れるようになってたりしたんですね。

そしたら、マスターズ陸上っていう40歳以上のおじさんたちが一番足が速い人を決める大会で金メダルを取らせて頂いて。

でも、大した記録でもないし、現役選手のほうが全然速いタイムで走るにも関わらず、僕の優勝が決まったフランス時間の1時間後には、日本のYahoohニュースのトップになってたんですよ。

これって僕は本当にありがたいことだなって思ってて、

っていうのも、僕が今持っている価値とか、頂いている収入とかそんなものなんてのは、自分のクオリティで手に入れたもんじゃなくて、

明らかに、僕に皆さんがつけてくれているものだと思うんですね。

どんな仕事しても、どんな趣味持っても、どんな希望を持ってて、どんな夢があっても、それを誰かが必要としていなかったら僕は価値がないと思います。

それは30歳くらいまでの時に、日本一のクオリティを貯まっているにもかかわらず、1円も稼げなかった僕が一番感じたことであり、真実じゃないかなって思うんですね。

だから、できる限り若いアスリートたちには、僕みたいなタレントのことを『うらやましい。』と思ってほしいんです。

『何であの人記録も大したことないのに、あんなにいろんな人に応援してもらって、たくさんのお給料もらって、自分の好きなスポーツを自分のお仕事にできてるんだろう?』と。

20人にも満たなかった自分のチャンピオンとしての能力が今は、皆さんのおかげで、何百万、何千万ってものになっているってことなんですね。

僕、こういうこと全然知らなかったです。

スポーツやる時も。

スポーツ始めた時も。

チャンピオンになった時も。

でも、大人になってからどんどんいろんなことを勉強して、お仕事をたくさん頂いて、ほんとに朝から晩までお仕事が詰まってるんですけど、

それでも必ず終わった後に、1時間トレーニングをする。そして、自分が今持っていない能力を少しでも磨いて、

昨日の僕より今日の僕が成長してあげるようにする。

それと、今僕が全く知らないことを、例えばニュースで初めて聞いたこと。それを1時間必ず勉強する。調べるということを、

この2時間だけ、どんなに遅くても間がなくても必ず自分にプレゼントしてあげるようにしてるんですね。

私、武井壮。一番子供ですし、一度も就職したことありませんし、どうしようもない子供ですけども、もしかしたらこのこどものままずっと大人の社会を歩いて行けるんじゃないかななんていう幸せを感じておりますよ。

ぜひ、皆さんにも1日10分でも20分でも30分でもいいんで、今自分の持っていない知識だったり、自分の持ってない能力だったりをより伸ばして、

今もし、密かに持っている夢とかがあったら、

それを大人になっても絶対に叶うよっていうのをメッセージとして送りたくて今、芸能界で僕はスポーツをやってます。

子供たちがより無邪気に子供時代を過ごして、いや、大人になってもうちのお父さんみたいに1日1時間使って、夢がかなうんだから、

『夢はオトナになっても絶対に叶う。』

1個くらいスポーツ失敗したからって。

1個くらい勉強失敗したからって。

受験失敗したからって。

就職活動失敗したからって。

いつまでたっても夢を観れるよと。

お前俺の背中見とけと。

俺は毎日自分の時間使って、夢叶えるからと。

よし!叶ったと。

ほら見ろよ!って言える大人に子供と一緒に成長していけないかなっていう。

それが本来の子供と大人の関係じゃないかなと。

それが『大人の育て方』なんじゃないかなって。

今の僕が感じる全てでございました。

 

武井壮。大人の学校。『大人の育て方』講義をこれにて終了させて頂きます。

本日はご静聴ありがとうございました。